近所のハロウィーンイベントで遊び疲れ、なんとかご飯を詰め込んで、もらってきたお菓子を1つだけ選んで食べて、「お風呂入るよ!」「やーーだぁーー」なんていつものやり取りをしてた夜。
長男(5)と僕は先にシャワーを浴びている。
リビングからはあいかわらず次男(3)のグズり声。
まだイヤイヤ言ってんのかもぅ
とウンザリしてたところ、
お風呂のドアが開いて妻が、
「なんかとっちゃん(次男)の腕がおかしい」
ん?
長男を湯船に入れ、慌ててリビングに戻ると次男が左腕を抑えて泣いている。
どうやらリビングでゴロゴロしてるうちに左腕を変な方向に曲げてしまったらしい。
まぁでも一応抱っこしたら腕を首にかけたりできてるし、眠さピークのとこにちょっとひねってビックリしたのかなー
「左手でグッパーしてみてー」
「いたぁーーいーーー」
んーーー。
どれどれ、
と左腕を持ち上げた瞬間、
ダラんっ!
うわぁ、なんだこの嫌な感じ!
左腕の肘から先がぐにゃぐにゃ…
鳥肌どばっ!
大好きなウルトラマンダイナと怪獣レイキュバスの人形を左側に差し出しても、わざわざ右手で取ろうとする次男。
なんかやばそー(°_°)
救急車は気が引けたのでひとまず消防庁の救急相談センターに電話。
東京消防庁<安全・安心情報><救急アドバイス><救急車の適正利用にご協力を!><救急車の適正利用のお願い!!>
急な病気やケガをした場合に、「救急車を呼んだほうがいいのかな?」、「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、「東京消防庁救急相談センター」を開設しています。
というHPの優しいコメントとは対照的にぶっきらぼうな対応ながらも、夜間救急をしている近所の病院を教えてもらい、急いでタクシーに飛び乗り(実際には、よいしょって感じで乗り込み)病院へ!
夜間救急
タクシーのなかで「いつものびょーいんいくのー?」「夜にも診てくれる違う病院に行くんだよー」と答えると不安そうにする次男。
夜間救急、必要最低限の明かりだけの待合室。
動かさなければ痛くないのか、雰囲気に呑まれてるのか、抱っこ紐のなかで静かになる次男。
保険証と医療証、症状を記入して提出し、待つこと5分。
現れたのはほんわかした雰囲気の白衣の女性。
あ、こんな雰囲気の先生ならなんか安心〜
「もうすぐ先生が来られますので診察室に入ってお待ちください」
あ、あなたは看護師さんなのね(^^;
そして、診察室に入ってすぐに現れたのは、青い医療着におっきなお腹でのしのし歩くおっちゃん先生。しかもちょっとツンとした香りが…
むむっ、大丈夫かな。
典型的ヤ◯医者の風貌だが…
夜リビングでゴロゴロ転がってるうちに自分で自分の腕を巻き込んでひねってしまった状況、左手がしっかり握れない状態を説明…
も終わらないうちに、
先生がむんずと次男の腕を握り、
ぐにーーーと捻る…
それ痛ぇってーーーーーT^T と心で叫ぶ僕。
「はい、おしまい」
??
はい?
キツネにつままれたような僕と次男。
「動かせる?」
コクンとうなずき左をもりもり曲げる次男。
「脱臼ですね、ハマりましたので大丈夫です」
おお〜。
これがいわゆる骨つぎってやつか!
YAWARA!! で見たジゴロウじいさんがやってた「ほい、治ったぞい」てのはこれのことだったのかー!!
1分にも満たない治療を終え、エレベーターで宿直室に引き上げていく先生の背中は、整形外科の玄人の背中。
ああ、最初におかしな印象を抱いてしまってごめんなさい、という秘密の気持ちを胸に、次男と何度もお礼を言って帰りました。
家で心配して待つ妻と長男に、自慢気に魔法のごとき治った左腕を自慢する次男なのでした(^^)♪