育休が終わり、昨夜の夜勤から職場復帰しました。
男性の育休取得率が低いということなので、誰かの参考のために今回の僕の育休を振り返ります。
前提
育休は育休でも育児休職ではありません。「育児のための超連続休暇」略して育休です。
今年(2016年)10月13日予定日の三男誕生に備えて、9月末~11月上旬までありったけの有給休暇を使うことにしました。
育児「休職」をすることにハードルを感じる場合、このように特別なフォローをする期間をしぼって休むこともありなのかもしれませんね。結局1ヶ月以上空けることにはかわりないんで、職場の理解が必要なのは言うまでもないんですが…
なぜ育休を取ることにしたのか
- 共働き家庭で長男5才(年長)、次男3才との4人家族
- 自治体の決まりで長男次男の保育園は継続できるが、時間は9時〜16時
- 実家の両親は遠方で現役
- 里帰り出産はしない(来年長男が小学校に上がる/長男次男を出産した信頼する助産院で出産したい)
という状況から、長男次男の世話や家事など妻の負担軽減のためには夫の僕が長期間休むのがベストだろうという結論にいたりました。
育休を取得するために
ありがたいことに上司・同僚の理解が得られやすい職場だったので、この件に関してはトラブルなく承認いただいきました。
しかし今年夏頃から、ある程度責任ある立場になったということもあり、育休に入るまでに片付けておかなきゃ、1ヶ月以上自分がいなくても仕事が進むような業務の見通しをたてなきゃ!とか力んで仕事していたのでホントしんどかった。
当時の苦悩はこちら↓
【育休男】2度目の育休を前に訪れる期待と不安と憂鬱 - おやこぶろ
【育休パパ】育休取得のための長時間労働と、体調の変化について - おやこぶろ
【子育て】男性の育休なんて、超優秀か超無能じゃないとムリ - おやこぶろ
男性女性に限らずですが、仕事をしてる人たちは少なからず自分が抜けられるようにするための苦労や苦悩を抱えるんじゃないでしょうか?
ワークライフバランスだとか、男性の育児参加だとか言葉はよく聞くようになってきましたが、それを受け入れるための裏付け(社会全体の余裕)は、まだ十分じゃないのかもしれませんね。本人も、まわりの人たちも。
しかし、苦労してでも取得する価値があったと僕は感じています。
(それを理由に人事的イジメをする企業では通用しないけど…)
その理由。
育休は予定日前にから取った方がいい
男性社員の育休といえば、予定日や出産後から取得する、というイメージがありました。しかし、予定日前から余裕をもって休みに入るほうがいいと思います。
お産はよめない
子どもは「授かる」とはよく言ったもので、本当になにがおきるかわかりません。
我が家でも「長男妊娠中は切迫流産のおそれ」「次男妊娠中は切迫早産のおそれ」で妻の入院生活がありました。
長男妊娠中の妻入院の不安を上司に話した時には、その方の奥さんも流産や、様々なトラブルを経験したと聞きました。いつも聞いてる元気なお子さん自慢の話からは想像もできない内容。
妊娠・出産に関する話題って誰しもデリケートに扱うから、自分がそういう状況になるまで全然予備知識がなかったりしますね。
そして、それらのトラブルはたいてい生活が影響しているように思うんです。妊婦の生活をどれほど楽にしてあげられるか、妊婦の負担を軽減することの重要性を痛感しました…
というのも、今回は3人目にしてなかなかの難産で、産後の妻の回復があまり順調ではなかったんです。
やんちゃ盛りの2人の子育てが妊娠中の妻に負担をかけてたんだなぁと反省。
助産婦さんでも経産婦さんでも、妊娠中の生活負担を和らげることは絶対必要で、それって実家か旦那しかできないことですよね。
そういう意味では大反省だ。
信頼関係で赤ちゃん返りを防げ!
僕は予定日に1週間ちょっと余裕をもって育休に入りました。妊婦の負担軽減には足りなかったものの、子どもたちとの信頼関係構築には役立ちました!
上の子の赤ちゃん返りは確実に出産直後のママパパの力を奪います。体力的にも精神的にも。
出産前からの育休で子どもと親父だけの時間を意識的に増やしました。妻と離してお風呂や休日の外遊び。
これは、妻と赤ちゃん入院中の父子生活の準備です。
同じ助産院でママのお見舞いから帰る時に上の子がギャン泣きする様子をよく見ました。これはキツい。怒ったってどうにもならないし、逆効果だし。
予防するしかないよ赤ちゃん返りは。
ウチも万全ではなかったけど、出産前の休みのおかげでかなり軽減できたと思う。
妻と過ごす時間
なんか、2人だけの時間の使い方とか忘れちゃったけど、散歩したりカフェにいったり楽しかった。これは副産物ですね〜
育休とお産
育休を取ることで、お産をぐっと身近に感じることができますね。
出産立会い
長男、次男、三男。みんな同じ助産院の同じ部屋で誕生しました。
このプールは水中出産のためのものです。気になると思いますが長くなるからまた改めて。
とにかくこの部屋は我が家にとってもはや聖地ですね笑
男3人で緊張しながらお産と向き合い、出産の瞬間に立会うことができました。
お産には何かあると思うべき
先述したように、妊娠中の生活が身体を疲れさせてしまっていたのか、予定日から1週間以上遅れ、もう今日ダメなら助産院では産めないね、というギリギリの状況での出産でした。
分娩時の出血量が多く、危うく母体緊急搬送。それは免れたものの貧血の回復が思わしくなく、入院延長となりました。
ここでも赤ちゃん返りの予防が役にたったし、なによりあらかじめ育休で休むことにしていたのがよかった。仕事しながらだったらこういう事態になってから慌ててしまうもんね。
お産にまつわるエピソードって、誰しもそんなベラベラしゃべるもんじゃないから知らないだけ。最初っから何かしらあると思っといた方がいい。それほど大変なものだと。
育休中の生活と周りの反応
なんちゃって育休ですが、子どもと親父が常にセットでいることに周りはいろいろ反応してくれます。
保育園関係の反応
毎日ひたすら送り迎え、遠足のお弁当を作ったり、イベント用のお支度をしたり、子どもたちの集まりに連れてったり、親父が全部やってると「偉いですね〜」「いいパパだ〜」などとおだててくれます。
見せかけですが、素直にうれしい笑
ママたちは仕事をしながら当たり前にしていることでも、親父がすると「えらい」になる。申し訳ないけど男が得なのかな(^^; 自尊心をくすぐられてなんかうれしい気持ちになります笑
主婦さんたちの反応
近所のママ友主婦さんたちからも同様のリアクションをいただきますが、どちらかというと僕が「えらい」というよりは、妻が「かわいそう」というニュアンスが感じられました。
やっぱ実家に帰ったり、来てくれたりして、手料理を据え膳上げ膳してくれるのが出産直後のママの姿ってことみたいです。
僕の用意するご飯はスーパーのお惣菜だったり…それは「かわいそう」なんだなぁ。
俺なりに長男次男の世話をしながら精一杯やってるんだけどなぁ。「奥さんを動かしちゃダメだよ!」なんて言われたりして…
自尊心がズタボロになったりもしましたが、差し入れをたくさん持ってきてくれて大変ありがたかったです!
働いてるから、主婦だから、という違いを主張するつもりはないけれど、ただ単純にこういう違いがあったなぁ。と感じた出来事。
でも本当にみなさんにいろいろ助けてもらって感謝しています。
育休男の役割
赤ちゃんが自宅にやってきてからの僕の役割はというと、
- 朝ご飯の準備、同時に洗濯
- 朝ご飯の片付け、同時に保育園の準備
- 長男次男のお支度、同時に洗濯干し
- 保育園の送り迎え
- 家事
- 昼食
- 赤ちゃんの沐浴
- 夕食の準備
- 長男次男とお風呂
- 寝かしつけ
- 休日は長男次男の遊び場相手
こんなもんかなぁ。想像以上に目まぐるしく日々が過ぎ去っていきました。
夜は自分の時間にしてブログでも書こうと思ってたけど、寝かしつけしながら自分も寝ちゃったり…( ̄▽ ̄)
そういうふうにできている
子育てなんてそもそも一人でできるもんじゃない、ましてや出産前後のママができるもんじゃない。
出産を控えた妊婦さんにどれほど負担をかけないか、それが安心なお産のできる身体を作るんだ。
子どもと一緒にいることが子どもの不安をなくし、赤ちゃん返りを防ぐんだ。
家族やまわりの人たちが子どもたちをあたたかく包むことが、子どもたちのストレスをなくし、それが子育てにまつわる親たちのストレスをなくし、また子どもたちのストレスをなくす、そうやって元気にのびのび育ってくれた息子たちは、僕に至上の幸せを与えてくれるんだ。
きっとそうだ、そういうふうにできている。
そういうふうにあれることが幸せだと学んだ、そんな育休生活でした。
これからいろいろあるけどがんばろう。
我が家のために協力してくれたすべての人たちに、ありがとうごさいました。
- 作者:さくら ももこ
- 発売日: 1999/06/30
- メディア: 文庫